インタビュー

【番外編!サッカー人インタビュー】サッカーとゴルフでフットゴルフ!? 注目のスポーツに迫る!!

世界中で急速に発展しているニュースポーツ、フットゴルフをご存知でしょうか?
その名の通りサッカーとゴルフを組み合わせたようなスポーツです。
2009年にルール化され、2012年に初のワールドカップが行われたフットゴルフは今や世界ツアーが組まれるほど大きな注目を集めています。
今回は日本フットゴルフ協会 会長で、国際フットゴルフ連盟(FIFG)の副会長である、松浦新平氏への
独占インタビューを敢行しました。
その一部をお届けします。

サッカーに魅せられ、導かれ、フットゴルフへ。

(WorldFut)
早速ですが、松浦さんご自身のサッカー人生とフットゴルフとの出会いについてお聞かせください。

(松浦新平氏)
キャプテン翼をみてですね。
よくインタビューでも言うんですけど、小学4年生までタイガーマスクにあこがれてずっとプロレスラーになりたかったんですよね(笑)
でも、そのあとキャプテン翼に出会って全部そっちに持っていかれました。(キャプテン翼に)出会った日から大空翼になりきって5年生からサッカーチームに入って中高とサッカーを続けました。
その後は、(高校卒業後)ブラジルへ武者修行に行って、(帰国後)Jリーグのチームで2年くらいプロやってたという感じですかね。
22歳で(プロ)サッカー選手を引退したんだけど、自分の限界というのかな、日の丸つけるまでにはいかないんだろうなぁ。って。
その時ちょうど首を言い渡されて、6年間会社に勤めていました。とはいえ関東リーグ(現在のJ3に相当)でキャプテンもやっていました。
今でもサッカーは続けていて、去年も40歳以上のシニアの大会で全国優勝もして、いまでもバンバンプレーしてます。

いろんなお仕事もされながらやっぱりサッカーは続けていかれたんですね。

そうですね。サッカーはもう自分の宗教みたいなものなので。
自分の「理想の人生の閉じ方」は、スタジアムを貸し切って、自分の孫、子ども、友達全員あつめて、試合しながらタッチラインで死ぬ。みたいな感じです(笑)

伝説ですね。(笑)

そんな人生の幕引きができたら幸せですねぇ。
フットゴルフを思いついたのもサッカーがベースであって。
周りが30歳くらいになってくると体も動かないからサッカーなんかやらないんです。
家族もできて、仕事も忙しいとなるとどんどん会う回数が減って、忘年会で会うだけの関係になっちゃうんです。
なんかサッカーボールを通じて、みんなで集まれないかと思ったとき、ふと”ゴルフ場でボール蹴ったら絶対気持ちいいよなぁ”って急に降りてきて。
そこからなんです。

そこからフットゴルフにつながるんですね。

当時フットゴルフなんて言葉は日本になかったんですけど、横文字でfootball golfで検索したら、ぶあーって出てきまして、”めちゃくちゃ面白そうじゃん!”てなってそこから協会作って。

協会作るまで行っちゃったんですね!

そうです。2か月後には協会作っていました。(※2014年2月日本フットゴルフ協会設立)

めちゃめちゃ早いですね!

その2か月後にはゴルフ場でふっとゴルフの第1回大会を行いました。
(※2014年4月第1回ジャパンオープン開催)

そんな早く協会とかってできるものなんですか?

できます。できないっていう人はすぐ言い訳をするだけですよ。
最初は周りから”ゴルフ場でボールけるなんて絶対無理だよ”って言われてましたけど
ゴルフ場も仲間の関係者にすぐ連絡してそこからどんどん進んでいったんです。

 

“誰にでもチャンスがある”
イギリスで今世紀最も成長したスポーツ。

続いて、松浦さんから見たフットゴルフの魅力についてお話をお聞かせください。

そうですね。
サッカーボールが一つあれば年齢、性別、サッカーやゴルフの経験関係なく、すぐに楽しめるということですね。家族でもできるしお金もかからないです。あとは大自然の中でやる気持ちよさですね。
この前、サッカーと違うなぁ、いいなぁと思うことがありました。世田谷でフットゴルフの授業をやってきたんですよ。小学校でもなんとなく序列というか、運動できる子がクラス内では輝くじゃなですか。だからどうしてもおとなしい子もできてしまう。でもフットゴルフでは、まじめにやる子のスコアの方がいいんですよね。そうすると彼らの中の序列が壊せるんです。
実際、競技としてのフットゴルフも同じで、浦和レッズで10年やってた堀之内選手ですら一回もフットゴルフでチャンピオンになったことがないんです。あれだけ埼スタに立った人でも市民リーグでサッカーやったことすらない人に負けたりするんですよね。

じゃあ、サッカーで培ってきたスキルは通用しないんですか?

まぁすごく必要ではあるんですどすべてではないです。キックの精度とかは絶対条件ではあるんですが、それだけでは決してありません。ゴルフ的要素がすごく強いです。コースマネジメントというんですか。やっぱりサッカーグラウンドと違って平らじゃないから戦略性がすごく大事です。

戦略性ですか。

そう。だから僕、実はむかないんですよ。短気だから(笑)
じっくり戦略を練れる人に向いてるスポーツですね。

なるほど(笑)。では練習量に比例して上達する?

おっしゃる通り。だから頑張れば頑張るほど上位にあがっていきます。流した汗はうそをつかないというか。だからどんどん世界では広がっていて、イギリスでは今世紀一番周成長したスポーツだと認定されています。

なるほど。フットゴルフの魅力は誰にでもできるハードルの低さと、練習の積み重ねが大切だと言う奥深さにあるのですね。

そうですね。フィジカルとかスピードとかは一切関係ないから誰にでもチャンスがあります。

フィジカル・スピードは生まれつきな部分が多いですもんね。

僕もずっとサッカーをお山の大将でやってきたけどカテゴリーが上がるたびに上がいるなぁと感じていました。プロの世界に入ると”このセンスはどうしようもねないな”みたいな人がいます。僕がプロをやめるまえ、中田英寿、彼が高校3年生のとき練習に来ていたのですが、もうなんか全然違って。。。(笑)

“強い気持ちに不可能なし”
この気持ちをエネルギーに変えて。

協会を設立されてから2年。本当にものすごいスピードで普及が進んでいます。
どうしてそこまで精力的に活動できるのでしょうか?ご自身を突き動かすものは何だと思われますか?

僕がすごく大事にしてるのが”思い付きを拾って思い込みを捨てよう”ということです。
思い付きがなかったらフットゴルフにはなりませんでした。加えて、”ゴルフ場でボール蹴れる訳なんかないよね”っていう思い込みも捨てないとフットゴルフにならなかったと思います。
”思い付きを拾って思い込みを捨てよう”というのは何かやるときには常に意識してます。
イメージを大事に。強い気持ちに不可能なし”っていうのが僕の生きていく上での指針ですから。
やっぱり強い気持ちを持ち続けてれば叶わないことはないと思うんです。僕は実際そうやって生きてきましたし。

その気持ちが原動力になっている?

そうです。そして、たぶんこういうのは1人ではできません。
大切なのは仲間をどう増やしていくか。1人じゃ何もできないから、どう自分と同じ志をもった仲間を増やしていくか。世の中にメッセージを与えるって意味ではすごく大事なことですよね。

現段階で、フットゴルフの競技人口はどのくらいなんですか?

まだ、1万人とかですかね。世界で一番発展しているのはアメリカですね。アメリカでは600箇所ぐらいでフットゴルフができます。全米にあって、プロももちろんあるし、ゴルフ場の中にフットゴルフができる所がいっぱいあるんです。

近頃はアメリカのメジャーリーグサッカーが話題になっていますけど、フットゴルフ熱はもっと高まっているんですね。

そうですね。ただ、アメリカはヒスパニック系の移民の人たちのサッカー熱がすごいんですよ。そういう人たちもやってますからね。

なるほど。日本のプレーヤーの方の多くはサッカーから入ってフットゴルフに転向していくのですか?

やはりほとんど方がサッカー経験者ですよね。でも、そうでない方もいます。
その人は高校時代に甲子園出ていて、恩師に「なんでも良いから日の丸つけられるものをやれ!」って言われたらしくて、大学入学後野球部入らずにフットゴルフに出会った人です。
蹴り方も最初会った時、すっごい素人で「大丈夫か~?」と思いました。
でもやっぱり学生で成長率もあって若いので半年ほどでW杯日本代表に選ばれるまでになりました。すごい練習したんじゃないですかね?

すごいですね!夢の広がりというか。可能性がサッカーよりも広がる気がします。

そうですね。
もうゴルフ場は日本全国に千数百箇所あるから、新たに作る必要もないし、サッカーやってた人をゴルフ場に誘導すればいいですからね、すごくシンプルな話です。

 

多くの人にフットゴルフという選択を作りたい。

なるほど。。ありがとうございます。では、今後フットゴルフというスポーツを日本においてどのような存在にしていきたいですか。

はい。まずスポーツで最も大切な普及活動。グラスルーツの部分をもっと増やさないといけません。それと同時に、競技者を目指してもらえるものを作らないといけないと思ってます。かっこいい人見たら、そうなりたいって思うじゃないですか。昔の僕ならタイガーマスク見て、タイガーマスクになりたいとか、キャプテン翼を見て、翼くんになりたいとかね。だから僕らはグラスルーツの部分とトップの部分を平行にしてやっていきます。わかりやすく直近の目標でいうと、2020年に日本でフットゴルフのW杯を開催、2024年にはオリンピックの正式種目を目指しています。それとは別に、将来フットゴルフの選手がサッカー選手とかプロゴルファー以上のサラリーを稼げるようにしたいんです。

いいですね。それすごいなぁ。

そして、日本が常に優勝を争える、世界と戦えるところまで持っていきたいと思っています。それをみた子どもたちや、学生さんたち、サラリーマンの人たちが
”よし、サッカーは無理だけど、フットゴルフだったら俺にできるじゃないか。”
”やれるんじゃないか”っていう場所をつくってあげて、参入できるチャンスを作ってあげたいです。

なるほど。

これからどんどん文科省とも話し合っていきたいですし、Jリーグと組むということも考えています。Jリーグはサッカーをプレーしている人のコミュニティーを持っています。そして、地方ってつぶれそうなゴルフ場がいっぱいあるわけですよ。このチームを通じて、ゴルフ場にうまく引っ張っていけば成り立ちます。潰れそうなゴルフ場はラッキー。Jクラブもサッカーだけじゃなく、地域密着でやってるアピールになりますし。
サッカーでユースチーム持っていても(大半の子供はプロに)いけないじゃないですか。
だから、そういう子どもたちにも自分たちのクラブに携わってもらうためには、フットゴルフっていう競技を使ってもらいたいです。
それでクラブをずっと応援してもらって、かつ、”サッカー選手にはなれなかったけど、フットゴルファーにはなれるよ”っていうチョイスを作ってあげる。そういうものをJクラブと組んでやれたら面白いですね。

サッカーだと幼少期からプレーしなければプロ選手になれないけど、フットゴルフなら大人からでもプロ選手になれるんですね。

なれます。

人と人を結ぶこと、世界を一つにすること、
サッカーが持つ可能性。

話は変わるのですが 松浦さんはブラジルへの武者修行やフットゴルフの普及活動を通して、世界のサッカー文化を肌で感じていらっしゃると思います。サッカーが人に与える影響はどのようなものがあるとお考えですか?

そうですね。一言では表せないですけど。
僕は仕事柄、延べ150回くらいは海外に出ているんですけど、サッカーというツールの凄さを感じることが多いんです。例えば、”サッカーとお酒”の話。イギリスではパブ、スペインではバル、中国では居酒屋で、”ウェーイ、カンパーイ”って意気投合して飲んだりするけれど、”じゃあ俺ん家に来いよ”ってなることはまずないんです。お互い怖いですし。でも、サッカーの場合は違います。サッカーやると必ず”俺ん家、来いよ”ってなるんです。”お前この後何するんだ?!、飯食いに来いよ!”って(笑)

へー!!すごいですね!

そこが世界をいろいろ回ってきて感じることで、”サッカーをやると、一気に距離がめちゃくちゃ近くなる”って感じます。言葉では表すのは難しいんですけど…。本当に素晴らしいツールです。だって”初めまして”から1時間後には、”俺ん家、来い”です。(笑)
そういうのも踏まえて、サッカーはもしかしたら人間同士の結びつきを強く早くする最適のツールなのかなぁって思います。

WorldFutもカンボジアで子供たちと一緒にサッカーするだけで、すぐめちゃくちゃ仲良くなれますし、団体で個サルを開いたときも同じく一気に仲良くなれる。
その力は我々もとても感じていた部分です。

あと言葉もいらないじゃないですか。大体共通ルールでわかりやすいですから。
ゴールに入れればいいんです。草サッカーならオフサイドもないですし。
世界で認知されている共通のルールがあります。
1時間言葉のわからない人と一緒にいるのは苦痛ですよね。でも、サッカーだったら?
だから共通言語になっているって気がします。

サッカー文化と言う点で、海外と日本の違いは何かありますでしょうか?

んー、文化の違いというか、歴史の違いというか。
バルサと仕事した時にスペインに行って話をすると、親子3代で用具係(ホぺイロ)をやっていたりします。日本では100年近く前からサッカーはあるけど、プロリーグができたのは20年前。やっぱり孫の代まで続くってなった時に、サッカー文化がもっと認知できるのではないでしょうか。(現段階では)まだエンターテインメントのツールでしかないですから。

なるほど。では最後にサッカーの魅力を伝えるという目的で行ったインタビューですが、もう一度松浦さんの考えるサッカーの魅力・可能性をまとめていただくと?

やっぱり世界が一つになるっていうことじゃないですかね。
最近はあまり言わないですけど僕らの時代は「サッカーは世界の言葉」って表現があって。
まだサッカーがマイナースポーツと言われている時代は「サッカーは世界の言葉です」って。

世界が一つになる。世界各地で実際に経験されたことですね。僕たちWorldFutも日々感じていることであり、伝えたいことでもあります。では、お時間も迫ってきましたので今回はここまでとさせていただきます。松浦さん貴重なお時間をありがとうございました!

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