その他

▷想いをつなげリレー [ 三浦 拓海 編]

 

●WorldFutに入団した理由

話は遡り3年前。受験に失敗した自分は浪人生活というどん底を味わいます。いわゆる受験戦争というものに敗れたわけです。そこで生まれたのがもう誰にも負けたくないという感情でした。現役で大学へ入学した周りの同期たちよりも絶対に充実した大学生活を送ってやる、そして誰よりも成長してやるとリベンジに燃えていて、大学入学前に考えていたことは『自己成長』一択でした。そして大学へ入学し、他のサークルで知り合った友達にWorldFutの新歓に誘われ、ふらっと来たのがきっかけです。大会の企画運営や、企業への営業など自分がなんとなく思い描いていたいわゆる『意識高い系』のことが、自分の好きなサッカーでできるということに魅力を感じたのが入団した理由です。浪人を経て自分にしかベクトルを向けられなかった僕が、WorldFutに入り、カンボジアに足を運び、国際協力を経験することで、誰かのためにと考えをシフトするようになりました。これもひとつの自己成長です。(笑)

●スタディツアーに行って感じたこと

今年で2回目のスタツアでした。
印象的だったのは『平等な国際協力』を体現した瞬間です。北東部のストゥントゥレンにて、プロジェクト当日の子供たちのお弁当代をこちらの全額負担ではなく、折半という形にしました。初めは「全額を出してくれ。」という要求でしたが、こちらの事情やサポートの意図を説明し最終的に折半になりました。一方的に支援をし、サポート先が我々に依存してしまうことは、支援を受ける国にとっての本質的な解決にはなりません。これは来年でサポートを始めて10年になるスマオン村にも当てはまりました。スマオン小学校の校長先生も「子供たちのためにサッカークラブを作りたいので、支援をしてほしい。」と。10年間サポートを続けたおかげで、子供たちのためにという私たちWorldFutと同じ方向にベクトルが向きつつあり、そこはうれしく思いました。ただ、お金を提供することが本当に彼らのためになるのかと言われればそうではありません。彼らがいかに自立するかが大切だと感じました。カギは現地で同じ理念の世界を目指す仲間を作ること。私たちWorldFutの国際協力のゴールが少し見えました。

●WorldFutで活動しつづけている理由

1番の理由は『サッカー』の可能性にワクワクしているから。小学生の頃からサッカーを始め、僕の青春には常にサッカーがありました。始めた理由は「女の子にモテるため」(笑)でしたが、スタメンを取るために努力をすること、チームで団結して結果を求めること、試合で活躍するためにプレーを改善すること、上下関係、礼儀とサッカーを通して人間的に成長してきた経験があります。人の性格は小さい頃の経験を強く受けると言いますが、まさにサッカーのおかげで今の自分があると思っています。このサッカーを通じた成長というものをカンボジアの子供たちにも経験し、体感してほしいのです。また成長できると同時に、無条件に人が愛するサッカーというスポーツの人気や、言葉の通じない人ともボール一つで繋がれることなどサッカーの可能性は非常に大きいと考えています。特に異国のカンボジアと日本のWorldFutの間で行う国際協力という文脈においてサッカーは重要な役割を果たしてくれると確信しています。

←[鈴野 愛佳 編]                                                                                                                                                                             [佐藤 紗恵 編]→

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