その他

▷想いをつなげリレー [大江 航平 編]

 

●WorldFutに入団した理由

「サッカー」・「国際協力」という二つのキーワードに惹かれたからです。

高校までサッカーを続けていましたが、大学に入るタイミングでプレーヤーとしてではなく、サポート側に回りたいと考えていました。そこで大学に入って初めて受けた授業が国際協力の授業で、それがきっかけで国際協力に興味を持ち始めました。そんな背景もありサッカー、国際協力で何か活動している団体ないかなと探していたところ、友人の紹介でこの団体を知り、入団しました。

●スタディツアーに行って感じたこと

僕がスタツアに行って感じたことは3つあります。一つ目は、対話が重要だということです。去年までは、日本でスマオンのことを考え、その考えを現地に行って実行に移していました。しかし今年は自分がスマオン小学校の校長と話す機会が多く、校長がWFTに対してどう思っているかなどの考えを聞くことができるため、その中で自分たちのサポートのあり方が正しいのかどうかや改めなければいけない部分が少しずつですが見えてきました。自分が来年スタディーツアーに行くとしたら、メンバー全員とスマオンの校長や先生全員でアジェンダを考えて会議を行うなどして、スマオンの先生方の本音を聞き、その後のサポートに繋げるのではないかと思います。二つ目は、お金はやはり必要不可欠な手段だと感じたことです。自分が前のりで4地域訪問した時に気づいたことが、何をやるのにもお金がネックになるということ。現地の方もその部分を不安に感じているんだろうなと思いました。だからこそ、お金をどういう方法で調達するかというのを考えていかなければならないなと考えました。とはいえ、今のカンボジアの社会人の方はチャリティ精神があるというのをちょこちょこ聞きます。それも踏まえて、サッカースクールを作るという話が出た時なども、自分たちが資金まで調達して行うべきなのかなど、これからのサポートのあり方を考える上で資金のことはとても大きなポイントであると思います。三つ目はプロジェクトに関して。まずDream Challenge Cup(以下DCC)についてです。DCCは改めて価値のある大会だと感じることができました。実際にJICAに行った際に、トヨタとの差別化をどうするかと聞かれたのですが、自分はそれを考える必要はないと思っています。日本でも、高校野球児の憧れである甲子園(高校野球)でさえ春は毎日新聞、秋は朝日新聞で主催者が違うという例があります。差別化などを意識するのではなく、自分たちがどんなDCCが作りたいのか、子供たちにどういう影響を与えたいかということにフォーカスして考えながら今後もDCCを続けていき、ゆくゆくは子供たちの憧れや目標となるような大会になればいいなと思っています。

次はパブリックビューイング(以下PV)に関して。PVは、機材が簡略化され、移動もしやすくなり、マニュアルもできたことでメンバーが誰でも扱えるレベルに進歩してきていると感じました。なので今後はいろいろなものに対応できると感じていて、集客方法の一つとして考えることもできれば、他団体からの依頼に応えて映像を流すこともできる。PVは幅が効き柔軟性のあるものになった、という成長を感じることができました。印象に残ったことは、スマオンサッカー大会の時に通訳のサットから、「なぜあの貧しいケトム小学校を支援しないのか?」と聞かれたことです。自分が一、二年生の頃ならなぜだろう、と感じていたと思うのですが、今はその疑問に対して答えが出ています。貧しいからサポートする、という考え方ならそこではなくアフリカなどもっと貧しい地域はあると思います。けれど、自分たちがなぜその中でスマオンをサポートしているかというと、初代の先輩方がスマオンをサポートすると決めてから十年間サポートし続けてきた結果が今であるからです。だからこそ、その中で夢や目標に向かって挑戦する子供たちを増やしていきたいという考えのもと活動しているのだから、自分たちが目指すゴールを明確化した上でサポートし続けなければならないと感じました。

●WorldFutで活動しつづけている理由

WorldFutが大切にしている考え方である「自分らしく社会にインパクトを与える」ことに共感しているからです。うちのメンバーは誰かから与えられた幸せではなく、自らの幸せを悩みながら追求しています。日々の会議や国内イベントの企画運営を通して、「なぜこれを決めるのか?」「参加者の方々にどうなってほしいか?」「どうやったら参加者の方々は喜ぶのか?」みたいなことをずっと考えているうちに回りまわって自分に対する「なぜ?」に行き着きます。その幸せを見つけた人はすごく強いし、何よりそんな人たちと活動するとすごく気持ちいいです。これからもWorldFutはただの国際協力団体ではなく、メンバー自らの「幸せと笑顔であふれる世界」を追い求める組織であってほしいと思います。
                                                                                                                                                                      

   [永井 杏奈 編]→

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