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【WorldFutインタビュー企画②】 

WorldFutはサッカー×国際協力を軸に活動を行っていますが、
第二弾は国際関係のお仕事をする方にインタビューを行ってきました!
今回インタビューを行ってきた方はこちらです!

カンボジア日本語ガイド アビさん

◎カンボジアの現状を教えてください

現在はコロナで大変な状況です。みんな仕事がないため、収入を得ることができないのですが、政府はお金を出してくれません。

1998年まで40年間戦争があり生活はずっと苦しいものでしたが、戦争が終わってからもそれは変わっていません。コロナがなくても大変であることに変わりはないのです。

カンボジアは世界で一番地雷が多い国で、日本に比べたらカンボジアの子供たちにはあまり希望がありません。「将来何になりたい」という夢はないし、学校はあっても先生がいない現状です。また、食べるものにも困っており朝ご飯があっても昼ご飯がないのです。

田舎は特に、食べるものが本当にありません。電気はあっても少なく、またとても高いです。道の舗装も途中で地方と都市部とで格差が大きいのです。シェムリアップは、一番目か二番目に大きな街で観光地としても有名だから他の町よりは優位かもしれないですが、けっこうお金のない町で、賄賂がないと成り立ちません。

◎カンボジアの現状について日本人に知っておいてほしいことはありますか?

いろいろありますね。学校はあるけど中で遊ぶものがないような状況です。サポートするなら、電気も何もない田舎のほうがうれしいです!また田舎では洋服が足りていないので家でも学校でも同じ服を着るしかない状況です。

村へ行ったら1、2、3、4、5とか、簡単な日本語を教えたらいいのではないかと思います。

子供達と会って一緒にご飯とか作ってもらうのもいいかな!

◎ツアーを始めたきっかけは何ですか?

8年間ガイドをやっています。お金が稼げるということだけでなく、日本が好きで日本に行きたいと思ったから始めました。

日本の文化が本当に好きですね。日本人の友達が多くて、誰でも話しやすいから楽しいです。ガイド以外にもいろんな仕事をしているのですよ。

◎日本人のどこが好きですか?

いくつかありますね。時間を守るところ、中国人みたいにうるさくないところ、嘘をつかないところ。あとは観光だけでなく、お金のない国に対して支援をするところも好きです。

◎他にどんなお仕事をしてますか?

大学で世界の歴史を教えています。バーテンダーやフォトグラファーもやっていますね!

村でプログラムもやって子どもたちと一緒にご飯を作ることもしています。

カンボジアの富裕層の人たちは貧相の方に対してどう思っているんですか?

お金持ちの人たちは生活が幸せだからわがままで、国民を助けたいと思っていないし貧乏な人を助ける気がありません。

戦争中とはちがい、戦後は人々は国のことや自分たちの生活を顧みなくなりました。

ネットに制限がある現状の中で良いのはwi-fiがあることくらいですかね。

「カンボジアは政府とかが動かないの?」と思うかもしれませんが、それはカンボジアを知らないからだと思います。政府のことを悪くいうと捕まるし、世代交代はあるけど息子が継ぐから実際は北朝鮮みたいなのです。それに40年くらい同じ人が国を支えてて全然変わらないのも北朝鮮と同じですね。「人々がわがまま」というのは「助けたくない」ではなくて、「自分の力は守りたい」という考え方にあるのです。

アビさんにとっての国際協力(プラスマイナス含め)はどう考えていますか?また貧困についてどう思いますか?

日本人にとってカンボジアは貧しいとか、地雷のイメージばかりじゃないですか?

◎カンボジアの貧富の格差はどのような感じですか

お金持ちは政府の人か祖父母がお金持ちのパターンが多いですかね。

「貧乏な人はなぜずっと貧乏なのか」については元々家が貧乏だったり仕事が無かったりするからです。お金がないから仕事も長く続かないし、そもそも田舎の人は小学校までで高校に行けないケースが多いのです。子供達は単語を読めるだけで、それ以上の教育が受けられないでいます。だから生まれてからずっと自分に自信を持っていない人が多いと言えますね。

学校に行くとご飯がないし、両親は家で仕事を手伝ってほしいと考えています。仕方がないことですが、だからこそ「十分な教育を受けられないことでお金がない」という状況がずっと続いてるのです。

仕事をもらえるチャンスがなくて村の発展にも繋がらず、貧乏な状態が続いています。

日本と違ってカンボジアはコネ社会だから賄賂がないと仕事がもらえないですし、日本の会社で働きたくても賄賂を払わないとチャンスがないのです。

賄賂のシステムがあるから国としては貧乏だけどすごくお金がかかるのですよ。

カンボジアのパスポートは近い国々の中で一番高くて2万円ぐらいで、有効なのは3か月だけです。発行を早めたり期間を延長したいならもっとお金が必要になります。

◎カンボジア人は賄賂について、どう思っているのですか?

悪いと思っても、それを言うと捕まってしまうから言えません。だから国は変わらないのです。

私は熱心に勉強したのでラッキーかもしれないです。カンボジアの人は大学まで行こうとあまり考えないから教育が好きじゃないのかもしれないですね。

私は政治家になることが夢で、なれるかは分からないけど子供の時からずっと勉強は頑張ってきました。「政治家になれば賄賂がもらえる」ということではなくて、国のためになることしたいし、いい経済にしたいし、カンボジア人の良い笑顔が見たいのですよ。

戦争の埋め地もまだ残っているしご飯もまともに食べれてないし、、笑っていても心はガラスなのです。

花火の音、ありますよね?あれは音が爆弾みたいだから私は花火が好きではありません。

◎賄賂は法律とかではどうなってますか?

法律はとても綺麗でアメリカとかと同じような感じですね。でも法律は意味がなくて偉い人の決め手になっているだけと言えます。

◎悪いことをしても警察は許してしまうと聞きましたが、実際はどうなのですか?

システムがダメだからどうやっても無理ですね。息子は将軍になってお父さんを守ります。

カンボジアという国は家族が家族のために運営してる国みたいで、デモしても意味がないので北朝鮮と同じですね。

◎小学校にいけない子供達が孤児院とか言ってると聞いたけど、そこはどう思いますか?

学校に行けない子どもたちが多すぎます。本当にたくさんいるから私一人では支援を仕切れないのが現状です。

◎10年前くらいに比べて発展したカンボジアの現状で 新たに課題であると思うことはなんですか?

まず一番に考えなきゃいけないのは戦争が終わるときと同じでご飯じゃないですかね?

カンボジア人は壁があって、そんなに日本人みたいに国際協力とか考えません。

みんな学校に行かないから「国のために」とかっていうイメージがないのですよね。

カンボジア人は私に対して、「政府に反対したりして怖くないのか?」と思っています。だからカンボジアの人に良い人いません。

私はちょっとたくさん勉強したから心は強いと思っていて、夢もあるし、何より国民の笑顔をみたいですね。この国はわからないままだから花が咲かないのです。でもそれは学校に行っていないからであってみんなのせいではないと思うのです。学校に行けても日本ほどいいところじゃないですからね。

学校は5歳の子に賄賂を教えるところなのはおかしくないですか?5歳でも賄賂のやり方がわかるのです。みんな子どものときから考え方が黒くて、大人になってからもずっとそうです。賄賂の知識を得ることでお金持ちになっても、困っている他の人に対してお金を再分配しようとしないのは大きな課題だと思いますね。

◎日本人がけっこうサポートしていることについてどう思いますか?

日本人の有名人はたくさん来ます。だからカンボジア人は日本人に対してあまり悪いイメージがないですよ。

日本人は仕事があって自分の好きなことを仕事にしたり、バイトをしながら勉強をしたり旅行したければできますし。それって平和ですよね。それに対してカンボジアは今までずっと戦争だから平和がないのです。

〇最後に

日本と違って、村とかの単位や規模だけでなく、みんながお金ないので国全体を助けてほしいです。地震や洪水などの自然災害はありませんし、海もアンコールワットなどの観光地もありますが、宰相にはカンボジアを発展させたいという気持ちがありません。

もっとカンボジアの情報をお見せすることができたらうれしいですね。もっと日本人にカンボジアについてわかってほしいです。

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